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【曲目】
『ベートーヴェンとその時代』~ブレシアン・マンドリンとフォルテピアノによる
ベートーヴェン(1770-1827)、バルトロメオ・ボルトラッツィ(1773-1846)、フンメル(1778-1837):マンドリン作品集
ベートーヴェン:
1.アンダンテと変奏 ニ長調 WoO 44/b
2.ソナチネ ハ長調 WoO 44/a
3.ソナチネ ハ短調 WoO 43/a
4.アダージョ・マ・ノン・トロッポ 変ホ長調 WoO 43/b
ボルトラッツィ:
5-7.ソナタ ニ長調 Op.9
フンメル:
8-10.大ソナタ ハ長調 Op.37a
【演奏】
ラファエレ・ラ・ラジョーネ (マンドリン)
4弦ブレシアン・マンドリン、18世紀後期クレモナ、カルロ・ベルゴンツィII世製による、2018年ミラノ、ロレンツォ・リッピ製復元楽器
マルコ・クロセット (フォルテピアノ)【珍しいベートーヴェン作品ほか、1800年前後のマンドリンのための音楽】
1796年、パトロンであったカール・アロイス・フォン・リヒノフスキーと共にプラハを訪れたベートーヴェンは、当地の上級貴族の娘ジョセフィーヌ・クラリー=アルトリンゲンと出会い、アマチュア音楽家として歌とマンドリンを嗜んだ彼女のために、マンドリンとピアノのための作品を何曲も書きました。このうち現在まで伝わるのは4曲。若き日の作であると共にアマチュアのために書かれたこともあって、いずれもベートーヴェンの強い個性は影を潜めた親しみやすく愛らしい作品となっていますが、これもまた大作曲家の一面としてたいへん興味深く聴くことが出来るでしょう。併せて、マンドリンの名手として当時ヨーロッパ各地で演奏活動を行ったイタリアのバルトロメオ・ボルトラッツィによる、華麗な技巧と北イタリアの抒情が楽しめるソナタと、マンドリン協奏曲なども残したフンメルによる堂々たるソナタを収録しています。
ナポリのマンドリン奏者ラ・ラジョーネは既に数枚のアルバムをリリースしていますが、ARCANAレーベルでは今回が初めての製作となります。使用しているマンドリンは、ボルトラッツィの生誕地に近いイタリア北部ブレシア地方の名を付けて呼ばれる(あるいはクレモネーゼとも)単弦4本が張られたかなり小型の楽器。よく知られるナポリタン・マンドリンと同様のチューニングによるこの楽器を自在に操り、作品の面白さと、素朴ながら艶やかな楽器の魅力を十二分に伝えています。フォルテピアノのクロセットは古楽器アンサンブル「ラ・ヴァゲッツァ」を主宰しており、アンサンブルやソロでの受賞歴を持つ注目の古楽系鍵盤奏者です。
Mandolin: Raffaele La Ragione