ダウランドのリュート作品中、最も有名な〈涙のパヴァン〉(ラクリメ)を含む16 曲のパヴァン集
最後の2 曲〈ダウランドのパヴァーナ〉と〈イングランド人ダウランドのパヴァーナ〉は新発見のタブラチュアから起こしたP 番号無しの珍しい作品
[収載曲]
P.8 パイパーのパヴァン/P.9 つねにダウランド、つねに悲しく/P.10 男ひとりに女ひとり/P.11 ブリギッド・フリートウッド夫人のパヴァン~男ひとり、女気ひとつなく/P.12 ケイス博士のパヴァン/P.13 決心/P.14 ジョン・ラントン氏のパヴァン/P.14a ジョン・ラントン卿のパヴァン/P.15 ラクリメ(涙のパヴァン)/P.16 パヴァン/P.17 レディー・ラッセルのパヴァン/P.18 パヴァン/P.94 ヨハン・ダウランドのパヴァーナ/P.95 ラ・ミア・バルバラ/ダウランドのパヴァーナ/イングランド人ダウランドのパヴァーナ
[本曲集について]
ジョン・ダウランド(1563-1626)は〈涙のパヴァーヌ〉〈ファンタジア〉〈エリザベス女王のガリアード〉などで広く親しまれているルネサンス期イギリスの有名なリュート奏者・作曲家です。
しかしこれらの曲はダウランドによる独奏曲のごく一部に過ぎません。
「ギターのための ジョン・ダウランド・リュート曲集」は100 曲を超えるダウランドのリュート独奏曲を網羅してギター譜にする、世界初の全集です。
この曲集の底本はダイアナ・ポールトンらによる《ジョン・ダウランド/ リュート音楽集成》(Faber Music, 初版1974 年/ 第3版1981 年)です。
この集成はタブラチュアと二段譜であり、ギタリストにとってすぐに弾けるものではありません。ダウランドの音楽世界をより広くの人々にアプローチできるようにするために、全 6 巻(※)に分けてギター譜にトランスクリプション(移曲)するという本企画が立案されました。ルーツ、楽器の構造、奏法など異なる点もあるとはいえ、同じ撥弦楽器として、一人でも多くの人がギターを通して、美しく高貴なダウランドの音楽に遊ばれることを願っています。
ダウランドのリュート作品中、最も有名な〈涙のパヴァン〉(ラクリメ)を含む16 曲のパヴァン集で、最後の2 曲〈ダウランドのパヴァーナ〉と〈イングランド人ダウランドのパヴァーナ〉は新発見のタブラチュアから起こしたP 番号無しの珍しい作品です。
※シリーズ全5巻の予定でしたが、全6巻へと変更となりました。ご了承ください。
現代ギター社