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ギター学習者のバイブル『カルカッシ・ギター教則本』を、カルカッシ自身の意図に基づいて完全翻訳。
史料的価値も高い、国内唯一の完訳原典版。
◎ 2019年3月に『現代ギター』臨時増刊号として刊行された『原典版:完訳カルカッシ完全ギター教則本Op.59』が、菊倍判サイズの曲集としてリニューアル。
楽譜・本文の文字が大きくなり、さらに使いやすくなりました。
◎ 長年にわたりギター学習者のバイブルとされてきた『カルカッシ・ギター教則本』ですが、これまで流通してきた国内版の多くは、後世の編者による改変や編集が加えられたものでした。 本書では、1835年にパリで出版された初版とされるCarli版を底本とし、分かりやすい日本語で忠実に翻訳。
さらに、既存の版では削除・修正されていた箇所も原典に基づいて復元し、校訂を加えることで、カルカッシの本来の意図に近づけた国内唯一の“完訳原典版”です。
◎ 監修にあたっては原典を最大限尊重しつつ、分かりにくい表現や現代の奏法と異なる部分については注釈を付して解説。
原典の明らかな誤記は修正し、巻末に「校訂報告」として掲載しました。
本書の大きな特徴は、奏法や楽典の説明がカルカッシ自身の言葉で語られていることで、当時のギタリストの考え方や演奏観をうかがい知ることができます。
その内容は、現在でも教則本として十分に使える実用性を備えていると同時に、音楽史の資料としても大変貴重なものです。
◎ 本書はギター奏法の基礎から段階的に学ぶことができ、
ワルツ、ギャロップ、ロンド、シシリエンヌ、カプリス、シャッス、変奏曲、ハーモニクス、タンボーラ、ラスゲアード、変則調弦を用いた曲など、
多彩な楽曲を通して楽しく学べる構成となっています。
第3部「50の漸進的な小品集」は、カルカッシ自身が推奨していた『25のエチュードOp.60』と併用することで、より効果的な練習が可能です。
【収録内容】
・解説:カルカッシ~その作品と完全ギター教則本
・カルカッシ作品リスト
・完全ギター教則本:
緒言/基礎楽典/第1部:基本的奏法と基礎練習/第2部:各種奏法と練習曲/第3部:50の漸進的小品集(カルカッシ)
菊倍判136 頁