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豊かな音楽表現のためのリズムと拍子の基本原理 現代に生きるリュシー理論 ミネ・ドアンタン=ダック著杉江光平訳

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ノート・グルーピングの源流をたどる! 名手の演奏から音楽表現のルールを導き出し、 リズムと表現の本質を考察したリュシー理論。 その歴史的/現代的意義を明らかにする。 マティス・リュシーは、「貴殿の基本原理は、理に適ったものであると共に すばらしく実り多きものでもあります」(フランツ・リスト)、 「凡人の音楽の地平を曇らせていた大きな雲を晴らすことに見事に成功」 (ハンス・フォン・ビューロー)と絶賛された19世紀スイスの音楽理論家。 鋭い音楽的直感と豊かな観察力で名演奏家の実演から 音楽表現のルールを導き出し、リズムと表現の本質を考察しました。 そのリュシー理論の歴史的/現代的意義を トルコの音楽学者/ピアニストが明らかにしたのが本書です。 「音楽的能力とは、調性・形式・拍子・リズムの ささいな不規則性にも気づく鋭い感性と敏感さだ」 ──マティス・リュシー 試し読みはこちら▼。巻頭の16ページを公開しています。 https://hanmoto9.tameshiyo.me/9784865592849 ■マティス・リュシー Mathis Lussy 1828年、スイスのシュタンスで生まれる。1863年、初めての著書『ピアノ教育法の改革』を出版。すぐにリストをはじめとするピアノ教育の大家より注目を集める。1873年に出版した『音楽表現概論』は音楽教育に革命をもたらし、リーマン、ビューローの賛辞を受ける。さらにリズムに関する章を発展させて『音楽のリズム』(1883年)を出版。『近代音楽におけるアナクルーズ』(1903年)はボルダン賞を受賞。リュシーの理論を実際の楽曲によって証明しようとして出版した『ベートーヴェンの悲愴ソナタ』(1912年)は遺作となった。生涯をリズムと音楽表現理論の探求に捧げ、1910年に82歳で死去。 リトミックの創始者であるダルクローズはリュシーの弟子であり、リュシーのリズムと表現の理論を元にリトミックを発案した。コルトーはパリのコンセルヴァトワールで直接リュシー自身からリズムと表現の理論を学び、ホロヴィッツ、ラフマニノフは授業で、カザルス、ティボー、シュナーベル、ブゾーニ、バレンボイムは独学で、リュシーの理論を学んだという。 プロフィール ミネ・ドアンタン=ダック Mine Doğantan-Dack 音楽学者、コンサート・ピアニスト。現在はケンブリッジ大学で教鞭を執り、マンチェスター大学で演奏研究の教授を務める。定期的にレクチャー付きコンサートや学会発表を行っている。 トルコのイスタンブール生まれ。トルコ教育省の奨学金を受給し、ジュリアード音楽院でロシア人ピアニスト、オクサナ・ヤブロンスカヤに学ぶ(学士・修士)。同音楽院在学中にウィリアム・ペチェック賞を受賞。哲学博士号も持ち、コロンビア大学から音楽理論で博士号を得る。 ピアノ演奏は「オアシス」「地上の天国」と評され、ソロおよび室内楽で活動。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、トルコで演奏会を開催し、主要なピアノ協奏曲のほとんどを様々なオーケストラと共演している。ニューヨークの「モーツァルト生誕二百年祭」に参加。J.S.バッハとスクリャービンの音楽をWNCNで録音。トルコのラジオ・テレビ局でも様々なプログラムを録音した。 また、マーマラ・ピアノ・トリオを創設し、その室内楽演奏は芸術・人文科学研究委員会の賞を受賞。ロンドンを拠点とするアンサンブル・ヴィタ・ノヴァの芸術監督も務める。あらゆる生い立ちの子どもたちに音楽・芸術教育を施すことを目的とするアンセルモ音楽芸術学院名誉委員会の一員。  演奏研究の国際的な第一人者として、演奏に関する論文を多数発表しているほか、著書に『豊かな音楽表現のためのリズムと拍子の基本原理 現代に生きるリュシー理論』(2002年、本書)、編著に『レコード音楽─哲学的・批判的考察』(2008年)、『音楽研究としての芸術訓練』(2015年)、『音楽と音の芸術』(2018年)、『楽器再考』(2022年)、『21世紀の室内楽演奏家』(2022年)、最近のプロジェクトに『演奏家のライヴ経験』(ラウトレッジ出版)2巻の編纂がある。 杉江光平(すぎえ・こうへい) 1975年、神戸市立外国語大学(外国語学部英米学科)卒業。1975年から2018年3月まで、園田学園中学校・高等学校に英語科教員・吹奏楽部顧問として勤務。1984年より現代指揮法を青木邦雄氏に師事。2010年より守山俊吾氏の薫陶を受ける。11年7月、ブルガリア国立ソフィア・フィルハーモニック管弦楽団ワークショップに参加、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を指揮(ブルガリア・ホール)してディプロマ取得。国内ではウィンドオーケストラ「エスペランサ」(11年)、ウィンド・アンサンブル奏[かなで](13、16、18年)を指揮。11年〜13年、サイマル・アカデミー大阪校で英日翻訳を学ぶ。15年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席トンラペット奏者、ガボール・タルケヴィ氏による金管アンサンブル・クリニックの通訳を務める。 訳書にJ.M.サーモンド『豊かな音楽表現のためのノート・グルーピング入門』(アルテスパブリッシング、2018)、デイビッド・マクギル『ノート・グルーピング オーボエ奏者マルセル・タビュトーに学ぶ』(スタイルノート、2019)、ミネ・ドアンタン=ダック『豊かな音楽表現のためのリズムと拍子の基本原理 現代に生きるリュシー理論』(アルテスパブリッシング、2023)がある。

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