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2026年に没後10年を迎えるギタリスト&コンポーザー、佐藤弘和。
「弾きやすく、わかりやすく、メロディックであること」をモットーとしたその作品は、現在もクラシックギター愛好家から高い支持を集めています。
また、村治佳織のCDへの編曲作品提供など、アレンジャーとしても卓越した才能を発揮しました。
ギターを熟知した作曲家ならではの発想とコンセプト、そして細部まで丁寧に作り込まれたアレンジにより、佐藤の編曲作品は原曲の魅力をそのままに、完成度の高いギター作品へと昇華されています。
本曲集は、2012年7月刊行の編曲作品集『昔の歌~ギターのための22章』に、新たに4曲を加えて再編纂した改訂新版です。
掲載誌の廃刊により入手困難となっていた〈愛のロマンス〉〈この道〉〈オリエンタル〉に加え、佐藤自身が愛した〈献呈〉を収録し、全26曲を掲載しています。
「世に知られたクラシック音楽の名曲をギター用にアレンジする」というコンセプトをより明確にし、
『エリーゼのために~ギターのためのクラシック名曲コレクション』として新たに刊行されました。
発表会や演奏会の新たなレパートリーとしてもおすすめの一冊です。
佐藤弘和の洗練された編曲センスを、ぜひお楽しみください。
[ 収載曲 ]
愛のロマンス(ルビーラ)
この道(山田耕筰)
グリーンスリーヴス~スカボロー・フェア(イングランド民謡)
パッヘルベルのカノン(パッヘルベル)
神秘的なバリケード(クープラン)
ハイドンのセレナーデ(ホフシュテッター/伝ハイドン)
ポロネーズ第1 番(W.F. バッハ)
2 つのメヌエットKV.1e,1f(モーツァルト)
私は鳥刺し~歌劇『魔笛』より(モーツァルト)
ドイツ民謡集
エリーゼのために(ベートーヴェン)
夢路より~ソルのエチュード“夢”Op.35-17 に基づく~(フォスター/ソル)
軍隊行進曲(シューベルト)
葬送行進曲(ショパン)
ノクターンOp.9-2(ショパン)
献呈(シューマン)
パピヨン幻想曲(シューマン)
ミニヨン幻想曲(トマ)
乙女の祈り(バダジェフスカ)
マルタ幻想曲(フロトー)
オリエンタル~スペイン舞曲第2番(グラナドス)
昔の歌(ピエルネ)
惑星幻想曲(ホルスト)
おもちゃの兵隊の観兵式(イェッセル)
アメイジング・グレイス[ソロ](作者不詳)
アメイジング・グレイス[デュオ](作者不詳)
(昔の歌~ギターのための22 章 改訂新版)
■ 佐藤弘和プロフィール
1966 年青森県弘前市生まれ。14 歳よりギターを、そしてほとんど同時期に作曲も独学で始める。ピアノを北岡敦子、波多江啓子、工藤勝衛各氏に師事。弘前大学教育学部音楽科卒業。作曲を島 一夫に師事。上京し、ギターを渡辺範彦に師事。
1990 年第21 回新人賞選考演奏会(現クラシカルギターコンクール)で第2 位入賞。同年、作曲で〈ピアノのためのロンド〉がPTNA ヤングピアニスト・コンペティションF 級課題曲に採用。〈F. タレガのラグリマによる変奏曲〉が、第1回ピアノデュオ作曲コンクールB 部門入賞。その後、ギターを永島志基に師事。'91 年カンマーザール立川にてデビューリサイタルを行なう。この頃からギター作曲・編曲作品を『現代ギター』誌上に多数発表。小品〈素朴な歌(シンプル・ソング)〉が、ギタリストの小川和隆、福田進一、大沢正雄らによってCD 録音されたのをはじめ、アマチュア諸氏に愛好される。
1998 年ギタリスト村治佳織のCD『カヴァティーナ』に収録された〈マイ・フェイバリット・シングス〉〈コーリング・ユー〉のアレンジを手がける(共編B. スターク)。2006 年NHK ニューイヤーオペラの幕間で演奏されたフルート&ギター(鈴木大介)のデュオ曲、2008 & 09 年NHK・FM『きままにクラシック』番組内で演奏されたアンサンブル曲のアレンジを手がける。村治佳織によるCD、2009 年『ポートレイツ』、2010 年『ソレイユ』、2011 年『プレリュード』にアレンジ作品を多数提供、好評を得る。
また、2009 年5 月より自身の作品の回顧シリーズ『佐藤弘和ギター作品展』を通算5 回(vol.1 合奏、vol.2 ソロⅠ、 vol. 3 デュオ、vol.4 他楽器とのアンサンブル、vol.5 ソロⅡ)開催。2010 年からはアンサンブルを中心としたコンサートシリーズを展開。
CD に『佐藤弘和作品集1 秋のソナチネ・素朴な歌』、『佐藤弘和作品集2 季節をめぐる12 の歌』、DVD『佐藤弘和ギター合奏作品展』、楽譜その他に、『ベイビーズ・ソング1 3 集』、『山と風と湖と』、『花曲』、『田園組曲』、『森の中へ青い花を探しに』など多数。ギター曲作曲のモットーは「弾きやすく、わかりやすく、メロディックであること」。2016 年12 月15 日、東京・国分寺市立いずみホールにて、最後となる「佐藤弘和ギター作品展Vol.6」が開催された。多くのギタリストが参加し、佐藤自身も病を押して舞台に上がり、聴衆に別れの挨拶を述べたこのコンサートは、伝説的な一夜として語り継がれている。終演より1 週間後の12 月22 日に永眠、享年50 歳。(文中敬称略)
現代ギター社